指物師 川本光春

昨日より今日。今日よりは明日と絶えず高い所を目指してゆく。

「向上心の無い奴は駄目だ」というのが口癖の禅の老師がおられました。 昨日より今日。今日よりは明日と絶えず高い所を目指してゆく。 向上というのは、一つの事で満足せず新たなチャレンジをする、絶えずステップを高めるという事です。 そういう意味では、物を作り出すという事も同じだと思います。

誰もが創作の打ち出の小槌をもっているわけではなく「神通並びに妙用、水を運びまた柴を搬ぶ」という 事にかえってみると日常の中で気付くことがたくさんあると思います。
朝起きて晩寝るまで、いろいろな行動をとります。仕事は勿論ですが、ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、 掃除をしたり、別に難しいことをしているわけではありませんが、それぞれを意識している所に創作のヒントが かくされているものだと思います。

今日すべて良かったと思うようにする事が明日へのチャレンジの活力になると信じ、一日が一生だと思って これからも精進したいと願っております。

指物師 祥桑軒 三代 川本光春

銘木を釘を使わず接合する手工芸、指物とは

銘木の中でも特別な桑を中心に、黒柿、神代杉、神代欅、屋久杉や霧島杉など産地の名が付いてブランド化しているような希少な材木を使い、木と木を接合していきます。指物についての詳しい説明は「指物について」のページに掲載しております。

茶道指物師として作品作りに日々いそしんでおります。

1938年に祖父である川本光春(初代光春)が茶道指物師として創業し、初代光春に師事し2006年に三代川本光春を襲名、現在に至ります。 京都の大原に工房を構え、京都御所前にて川本光春作品ギャラリーを営んでおります。

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